不動産の相続は計画的にすべきです

不動産の相続は相続が発生するかなり前から計画的に取り組むことがとても大切です。
動産の場合は比較的容易に分割したり、売ったり、不要なものは捨てたりということが可能なのですが、不動産の場合は分割するのも難しく、売るにも境界の確定などに手間がかかり、土地などは現実的捨てることができないというものだからです。
特に土地を捨てるということはとてもハードルが高いのが現状です。
日本では民間の人が一旦所有した土地を国に返すということが基本的に想定されていないために、きちんとした仕組みが存在しないのです。
もちろん物納というような手段もありますが、そうしたことが可能な土地というのは処分性が高いものであり、問題なく売却できるものに限られており、そうしたものはそもそも捨てる必要もないのです。
本当に価値がなくて買取る人もいない土地を持っていても、その土地によって誰かがけがをした場合はその所有者の責任は発生するというリスクがあるのです。
唯一の方法は相続放棄なので計画的に対応することが重要なのです。